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がまかつ・ラグゼ(LUXXE)のライトゲームロッドにおけるベーシックモデル「宵姫 爽(そう)」。軽量かつ感度性能に優れたハイコストパフォーマンスロッドとして人気を博した名作が、この度5年ぶりにリニューアルされました。
筆者はシリーズ中もっとも短いモデル「S53FL-solid」を購入し、さっそく実戦で使用してきました。今回はその使用感や魅力について、インプレ・レビューをお届けします。

結論|期待に違わずおすすめできるハイコスパなアジングロッド
一言で言えば、「軽量で操作性が高く、良好な感度でアジングが劇的に楽しくなるロッド」です。
2万円台という価格帯でありながら、「フルチタンフレームガイド」を搭載。非常にコストパフォーマンスが高く、文句なしでおすすめできる1本に仕上がっています。
がまかつ・ラグゼ「宵姫 爽弐(そうに)」シリーズの特徴とは?
がまかつのルアーフィッシングブランド、ラグゼ(LUXXE)のライトゲームロッド「宵姫」には、以下の3つのグレードが展開されています。
- フラッグシップモデル「天」
- 中核モデル「華(弐)」
- ベーシックモデル「爽(弐)」
評判の高かった初代「爽」の発売から5年、満を持して「爽弐」として生まれ変わりました。
初代は全5機種のラインナップでしたが、今回の「爽弐」では「S69UL-solid」が新たに追加されて全6機種に。ライトキャロやミニフロートなどにも対応し、近~中距離域を広く攻略できるモデルが補強されました。
その他の53から78までの5機種は、初代のレングスをそのまま踏襲しています。
初代同様、爽弐はベーシックモデルでありながら「チタンフレームガイド」が全機種に標準装備されており、圧倒的な軽さとシャープさを引き継いでいます。
宵姫 爽弐 S53FL-solid のスペック
筆者が購入した「S53FL-solid」の詳しいスペックを、初代モデルとの比較を交えて表にまとめました。
| 項目 | S53FL-solid(爽弐) | S53FL-solid(初代) |
| 全長 | 5フィート3インチ(160cm) | 5フィート3インチ(160cm) |
| パワー | FL(フェザーライト) | FL(フェザーライト) |
| 標準自重 | 42g | 46g(旧モデル比 -4g) |
| 先径 | 0.7mm | 0.75mm(旧モデル比 -0.05mm) |
| ルアーウェイト | 0.1〜2g | 0.1〜2g |
| 適合ライン | PE 0.1〜0.3号 / ナイロン 0.8〜1.5lb | PE 0.1〜0.3号 / ナイロン 0.8〜1.5lb |
パワーはUL(ウルトラライト)よりもさらに繊細なFL(フェザーライト)。
自重は驚異の42gをマークしており、初代からさらなる軽量化に成功しています。先径も0.7mmと細くなり、よりフィネスなアプローチが可能になりました。
宵姫 爽弐の外観・装備
外観:シンプルながらも遊び心のあるデザイン
華美な装飾をあえて排した、大人のシンプルなデザインです。落ち着いたピンク色の飾り巻きが、漆黒のブランクに美しく映えます。
ブランクをよく見ると、さりげなく「桜の花びら」のマークがあしらわれていたりと、遊び心が感じられるのも所有欲を満たしてくれます。

グリップ周り:優れたフィット感と容易なブランクタッチ
「爽弐」の大きな進化を感じるのが、オリジナルリールシートを採用したグリップ周りです。
EVA素材は下側(小指側)の一部のみに使用。リールフット部には、硬めのゴムのような微妙にしっとりとした質感の素材が採用されており、驚くほど手になじみます。
表面に施された凹凸は、模様としておしゃれなだけでなく、実釣時のグリップ力向上に大きく貢献しています。

さらに、ロッドを握った時に人差し指側にフロントグリップと呼べる部分がなく、ナットの先がすぐにブランクになります。そのため、人差し指でのブランクタッチが非常に容易です。

ロッドの根元にあたるリアグリップは超ミニマムなサイズ感。S53FLの場合はシングルハンドでのキャストがメインになるかと思いますが、ダブルハンドでもバットエンドを摘むように握れば問題なくキャスト可能です。

ガイドセッティング:2万円台とは思えないフルチタン仕様
すべてのガイドにチタンフレームが採用されており、これが圧倒的な軽さと重量軽減に直結しています。
★ライバルロッドとのガイド比較
- 宵姫 爽弐: フルチタンガイド
- 鯵道5G(メジャークラフト): バットガイドのみチタン(他はステンレス)
- コルトUX(オリムピック): オールステンレスガイド
価格帯が少し違うため単純比較はできませんが、ライバル機種の一歩先を行く豪華な仕様です。
さらに、バットガイドだけでなく、その1つ上のガイドにもシングルフットのガイドが採用されています。

ダブルフットに比べ、シングルフットは軽量かつキャスト時の空気抵抗の減少が期待できます。
このシングルフットのガイドはある程度径があるのですが、そこからティップにかけてはガイドが急激に小型化され、キャスト時のラインの輪も一気に収束されることになります。
実際にキャストを繰り返してみて、軽快な振り抜き感がありましたし、ライントラブルもこれまで起こっておらず感触は上々です。
ブランク:想像以上にシャキッとした安心感
光沢のあるオーソドックスな黒のブランクです。S53FL-solidは、トップガイドから4番目のガイドまでの約25cmがソリッド部分になっています。
「FL(フェザーライト)」という表記から少しヤワな竿を想像していましたが、実際に手に取ってみると想像よりかはシャキッとした張りがあります。
宵姫シリーズはアジだけでなくメバルなどもターゲットとしたライトゲームロッドではありますが、このS53FLに関しては「完全なアジング専用ロッド」と言って間違いありません。

付属品、保証
宵姫爽弐には、シンボルカラーのピンクをあしらった竿袋が付属します。

また、LUXXEのロゴの入ったロッドベルト1組も付属します。バット用、ティップ用と、長さが違うのがなかなか芸が細かいですね。

また、1年間の保証が付いてきます。それって普通のことじゃないかと思う方もいると思いますが、初代宵姫爽には保証は付いていませんでした。
アジングロッドはティップが繊細で、ルアーロッドの中でも折れるリスクは格段に高いです。保証が付いていると安心感が違いますね。
宵姫 爽弐 S53FL-solid の実釣インプレ・使用感
重量感とリールバランス
自重42gという異次元の軽さを持つロッドですが、合わせるリールによってバランスはどう変わるのでしょうか。
筆者は「26フリームス LT2000S(自重175g)」をメインに合わせてみましたが、手元に重心がきて綺麗にバランスが取れます。少し軽い160gクラスのリールも試してみましたが、重心位置はほとんど変わらず、こちらも違和感はありませんでした。
ショートレングスゆえに、リールの重量差によるバランスの変化を受けにくいロッドだといえます。そのため、手持ちの軽量リールを合わせれば、先重りを気にすることなく「タックル総重量の軽さ」という最大の恩恵を100%享受できるでしょう。


キャストフィールとルアーウェイトの適正
シングルフットガイドの恩恵か、キャスト時はシャープかつ爽快に振り抜くことができます。
スペック上の適合ルアーは0.1g〜2gとなっています。筆者は0.2gから1.5gまでのジグヘッドを投げ比べてみましたが、その結果は次の通りです。
- 0.2g: さすがに軽すぎて飛距離を出すのは難しい
- 0.4g〜0.6g: 実用レベル。そこそこ快適にキャスト可能
- 0.8g:★一番しっくりくるベストウェイト! ストレスなく狙ったポイントへキャストが決まる。また水中での操作感も良好
- 1.0g: 実用レベル。快適にキャスト可能で、水中の操作感も特に問題なし
- 1.2g: テイクバック時にティップが曲がりすぎる感覚があり、少し不安が残る。水中での操作時もティップが入りすぎてしまい、軽快さが損なわれる印象
- 1.5g: ティップへの負荷が大きく、クイックなテイクバックからのキャストはティップ破損の恐怖を少し感じる
実釣から導き出した結論として、「快適にアジングを楽しめるのは1.0gまで」です。もし1.2gや1.5gのジグヘッドの使用を視野に入れるのであれば、その使用頻度によって、次のモデルを選択することをおすすめします。
1.2gや1.5gのジグヘッドの使用頻度
・ほとんど使用しない⇒「S53FL-solid」
・たまに使用する⇒「S58FL-solid」
・高頻度で使用する⇒「S63UL-solid」
飛距離に関しては、ショートロッドゆえに遠投は効きません。しかし、それを補って余りある「接近戦での圧倒的な操作感の良さ」があります。
感度性能:アンダー1gの存在を感じ取れる
価格帯からすると十分すぎる感度は備えています。
0.4gや0.6gといった軽量ジグヘッドの存在を感じられますので、よほど強風でない限り「何をやっているか分からない」という状況にはなりません。豆アジのショートバイトも、きっちり手元まで伝えてくれます。
またソリッドティップが絶妙に入り込むことによって、荷重が抜けるアタリも取りやすくなっています。
宵姫 爽弐 S53FL-solid が活きるおすすめのシチュエーション
このロッドが最も輝くのは、以下のようなシチュエーションです。
- フィールド: 足場が良く、海面までの距離が近い漁港や堤防の常夜灯周り
- ルアー: 1.0g以下の軽量ジグヘッド(ジグ単専用)
- ターゲット: 豆アジ~小アジがメインの、プレッシャーが高くテクニカルな状況
足元のヨレや、常夜灯の明暗に潜むアジをサイトフィッシング感覚で繊細に狙い撃つ釣りに最適です。
まとめ|至高のスタンダード。繊細なジグ単ゲームを楽しみたいなら買い!
がまかつが誇るアジングロッド「宵姫」シリーズの中で、最も手の届きやすいエントリー・ベーシックモデルである「宵姫 爽弐」。
ほぼ2万円台という価格でありながら、オールチタンフレームガイドを搭載したその超絶コスパは、今回のリニューアルでさらに磨きがかかりました。新開発のオリジナルグリップの出来栄えも素晴らしく、がまかつがこのスタンダードモデルにどれだけ本気かが伝わってきます。
筆者が購入した「S53FL-solid」は、シリーズ中で最も短く、決して何でもこなせるオールラウンダーではありません。しかし、アンダー1gの軽量ジグヘッドを意のままに操り、ショートロッドならではのダイレクト感で小さなアタリを掛けに行く楽しさは格別です。
アジングの醍醐味をギュッと凝縮したようなこの1本、ショートロッドの世界に踏み込んでみたい方はぜひ検討してみてください!


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